
「ともに、ある」医療を
はじめまして。
このたび福岡市城南区鳥飼でこもれび在宅診療所を開院いたします、院長の大森崇史です。
医師として歩んできた道のり
学生時代、私は漫画『ブラック・ジャック』に憧れ、やがて循環器内科医として「カテーテル手術ができ、全身を診ることのできる医師」になりたいと、総合診療科と循環器内科で研鑽を積みました。
しかし、臨床の現場で気づいたのは、医療は一人の力では成り立たず、そして治療だけでは救えない命や人生があるという現実でした。
「手術をすれば延命できるが、本人は望まない」
「家族は諦めきれず、葛藤が続く」
そんな正解のない問題に向き合ったとき、私が出会ったのが緩和ケアです。
それは、身体の痛みはもちろん、精神的、社会的、そして“生きる意味”に関わる深い苦しみを癒やす医療。
さらに、患者さんとご家族が納得して人生の選択ができるように支える「意思決定支援」も含まれます。
飯塚病院 緩和ケア科で5年間研鑽を積み、緩和医療専門医・指導医の資格を取得しました。
その後、福岡ハートネット病院では在宅医療部門の立ち上げを担当し、「病院から地域へ」という医療の流れを身近で実感しました。


「ともにある」医療を、地域で
14年間の医師としての歩みの中で、私がたどり着いたキーワードは「ともにある」です。
家族や大切な人とともにあること。
医療・介護職が連携してともにあること。
老いや病気とともに生きる自分を受け入れること。
地域の人々とともにあること。
どれほど医療が進歩しても、最後に支えるのは“人”と“つながり”です。
「こもれび」という言葉には、木漏れ日のようにやわらかく、必要なときにそっと寄り添う想いを込めました。
英語にはぴったりの訳がなく、私はCo More Be(もっと、ともに)と表しました。
地域の皆さまと
在宅医療は、患者さんやご家族、医療・介護の専門職、地域の皆さまとの協力なしには成り立ちません。
私たちは「ともに」歩むパートナーとして、病気の有無や終末期かどうかに関わらず、安心できる暮らしを支えます。
あなたやご家族、そして支援に関わるすべての方が、「このクリニックなら安心して任せられる」と思える存在を目指します。
どうぞお気軽に、そして遠慮なくご相談ください。
こもれび在宅診療所 院長
大森 崇史

経歴
- 2006年 福岡県立小倉高等学校卒業
- 2012年 山口大学医学部卒業 徳山中央病院 初期臨床研修医
- 2014年 飯塚病院 総合診療科、循環器内科、連携医療・緩和ケア科、心不全ケア科
- 2022年 九州大学大学院医学系学府医療経営管理学専攻修了、福岡ハートネット病院 総合内科・循環器内科
資格
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- 日本緩和医療学会 緩和医療専門医、緩和医療指導医
- 日本専門医機構 総合診療専門研修特任指導医
- 難病指定医
- 身体障害者福祉法指定医(心臓機能障害)
委員会活動
- 日本緩和医療学会
- 緩和ケアおよび精神腫瘍学の基本教育に関する指導者研修会修了
- 救急・集中治療領域の緩和ケアWPG員長
- 専門的・横断的緩和ケア推進委員会 委員
- 緩和ケア研修WPG WPG員
- 九州支部代議員
- 日本心不全学会
- 心不全緩和ケアトレーニングコース HEPT コアメンバー