スタッフ紹介

自己紹介

はじめまして。
このたび福岡市城南区鳥飼でこもれび在宅診療所を開院いたします、院長の大森崇史です。

私が開院に至るまでの経緯についてご紹介させてください。

医師として歩んできた道のり

私は今でも漫画が好きです。『ブラック・ジャック』『Drクマひげ』『仁』などの影響を受けて、人情味があり全身を診る医師に憧れていました。

大学3年時には小倉記念病院で学外研究を行い、そこで「循環器診療」の魅力に惹かれました。そうして私は「全身を診れる循環器内科医」を目標に、山口大学を2012年に卒業後、総合診療科循環器内科を中心に研修を積みました。

しかし臨床の現場で気づいたのは、医療は一人の力では成り立たず、そして治療だけでは救えない命や人生があるという現実でした。

「手術をすれば延命できるが、本人は望まない」

「家族は諦めきれず、葛藤が続く」

そんな正解のない問題に直面したとき…緩和ケアに出会いました。

緩和ケアとの出会い、そして

それまで私は緩和ケアを人生の最期だけを診る医療だと誤解をしていました。

緩和ケアとは、身体の痛みはもちろん、精神的、社会的、そして“生きる意味”に関わる深い苦しみを癒やす医療です。さらに、患者さんとご家族が納得して人生の選択ができるように支える「意思決定支援」も含まれることを知りました。

飯塚病院 緩和ケア科(現連携医療・緩和ケア科)で研鑽を積み、日本緩和医療学会 緩和医療専門医・指導医の資格を取得しました。
その後、九州大学大学院ではMedical Neighborhoodという地域医療複合体について研究を行い、福岡ハートネット病院では在宅医療部門の立ち上げに従事し、「病院から地域へ」という医療の流れを身近で実感しました。

「ともにある」医療を、地域で

14年間の医師としての歩みの中で、私がたどり着いたキーワードは「ともにある」です。

家族や大切な人とともにあること。

医療・介護職が連携してともにあること。

老いや病気とともに生きる自分を受け入れること。

地域の人々とともにあること。

どれほど医療や技術が進歩しても、最後に支えるのは“人”と“つながり”です。

「こもれび」という言葉には、木漏れ日のようにやわらかく、必要なときにそっと寄り添う想いを込めました。
英語にはぴったりの訳がなく、私はCo More Be(もっと、ともに)と表しました。

地域の皆さまと

在宅医療は、患者さんやご家族、医療・介護の専門職、地域の皆さまとの協力なしには成り立ちません。
私たちは「ともに」歩むパートナーとして、病気の有無や終末期かどうかに関わらず、安心できる暮らしを支えます。

あなたやご家族、そして支援に関わるすべての方が、「このクリニックなら安心して任せられる」と思える存在を目指します。

どうぞお気軽に、そして遠慮なくご相談ください。

こもれび在宅診療所 院長
大森 崇史

経歴

  • 2006年 福岡県立小倉高等学校卒業
  • 2012年 山口大学医学部卒業 徳山中央病院 初期臨床研修医
  • 2014年 飯塚病院 総合診療科、循環器内科、連携医療・緩和ケア科、心不全ケア科
  • 2022年 九州大学大学院医学系学府医療経営管理学専攻修了
         福岡ハートネット病院 総合内科・循環器内科・地域連携支援部部長

資格

  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本循環器学会 循環器専門医
  • 日本緩和医療学会 緩和医療専門医、緩和医療指導医
  • 日本専門医機構 総合診療専門研修特任指導医
  • 難病指定医
  • 身体障害者福祉法指定医(心臓機能障害)
  • 日本弓道連盟 弓道五段🏹

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