こもれび在宅診療所では、訪問診療を受けておられる患者さんに、ご自宅や施設で新型コロナワクチンの接種を行っています。接種のために外出していただく必要はありません。
高齢の方、在宅療養中の方に接種をおすすめします
新型コロナウイルス感染症による死亡は、いまも高齢の方に集中しています。2025年の65歳以上の死亡数は21,003人で、同じ年のインフルエンザによる死亡数の3倍を超えています。5類移行後も冬と夏の年2回の流行が繰り返されており、高齢者施設や医療機関での集団感染も続いています。
ワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、重症化と入院を減らす効果が国内外で報告されています。国内の研究では、ワクチンを接種しなかった場合と比べて、65歳以上の発症が44.3%、60歳以上の入院が61.8%少なかったと報告されています。
日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本ワクチン学会は、2026年10月から始まる定期接種を高齢の方に強くすすめています。
使用するワクチン
当院ではコミナティ筋注シリンジ 12歳以上用(ファイザー)を使用します。2026/27シーズンの流行株に合わせたオミクロン株XFG対応のワクチンで、1本ずつ個包装された注射器に充填されています。
1回の接種量は0.3mLで、シーズン中の接種は1回です。
対象と料金
訪問診療を受けておられる患者さん
訪問の際に接種します。費用は福岡市の定期予防接種の制度に沿ってご案内します。
| 区分 | 費用 |
|---|---|
| 福岡市の定期接種の対象となる方 | 8,000円 |
| 上記以外の方(任意接種) | 16,000円(税込) |
定期接種の対象 接種日に65歳以上の方、または60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能、もしくはHIVによる免疫の機能に障がいのある方(身体障害者手帳1級相当)で、福岡市にお住まいの方。
実施期間 2026年10月1日から2027年3月31日まで。この期間に1回です。
ご本人の接種意思の確認が必要です。 定期接種では、ご本人が接種を希望されていることの確認が要件になっています。意思の確認が難しい状態の方については、ご家族と相談のうえで判断します。
負担金の免除 生活保護を受けておられる方、市県民税非課税世帯の方などは負担金が免除されます。接種当日に証明書類をお示しいただく必要があり、後日のお申し出では払い戻しができません。該当しそうな場合は、あらかじめ訪問の際にお知らせください。
福岡市以外にお住まいの方は、助成の内容が自治体によって異なります。個別にご案内します。
上記以外の方(任意接種)
| 区分 | 費用 |
|---|---|
| 新型コロナワクチン接種(任意接種・12歳以上) | 16,000円(税込) |
- 任意接種は健康保険が適用されない自由診療です。表示の金額が全額ご負担となります。
- 完全予約制です。お電話でのみ受け付けています。
- 訪問診療を優先しているため、ご用意できる枠はごく限られています。ご希望に沿えない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- ワクチンの入荷状況により、受付を終了することがあります。
接種までの流れ
訪問診療の患者さん
- お申し出ください。 訪問の際にお伝えいただければ結構です。お電話でも承ります。10月に入ると当院からもご案内します。
- 予診票をお渡しします。 接種日までにご記入ください。ご本人の記入が難しい場合はご家族の代筆で差し支えありません。わからない欄は空欄のままで結構です。当日に一緒に確認します。
- 定期訪問のときに接種します。 体温と全身状態を確認したうえで上腕に接種します。37.5度以上の発熱があるときや体調が優れないときは次の機会に見送ります。腕を出しやすい服装でお待ちください。
- 接種後の経過をみます。 気になる症状があれば、時間帯を問わずお電話ください。
任意接種をご希望の方
- お電話でご予約ください。(TEL 092-577-9738)枠に限りがあるため、ご希望の日時に添えないことがあります。
- 予約した日時にお越しください。 予診票は当日お渡しします。
- 接種後、15分から30分ほど様子をみてからお帰りいただきます。
インフルエンザワクチンとの同時接種
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは、同じ日に接種できます。左右の腕に1本ずつ接種し、間隔を空ける必要はありません。訪問の回数が増えず、ご本人の負担も一度で済みますので、ご希望の方はお申し出ください。
別の日に接種する場合も、原則として何日空けるという決まりはありません。
副反応について
- 接種した部分の痛みが最も多く、ほかに倦怠感、頭痛、筋肉痛などが起こることがあります。多くは2〜3日でおさまります。
- 37.5度以上の発熱は、これまでの調査でおよそ6人に1人の頻度で報告されています。
- まれに、アナフィラキシー、じんましん、呼吸困難などの重い副反応が起こることがあります。接種後に息苦しさや全身のじんましんが出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- ごくまれに心筋炎・心膜炎が報告されています。胸の痛み、動悸、息切れが続く場合はご連絡ください。
- 次のような方は、接種の前に必ずお申し出ください。明らかな発熱がある方、重い急性疾患にかかっている方、過去に新型コロナワクチンでアナフィラキシーを起こしたことがある方。
よくあるご質問
寝たきりで、意思の確認が難しい状態です。接種できますか。 ご家族や後見人の方と相談のうえで判断します。ご本人にとっての利益と負担、これまでの療養の経過やご本人が元気なころに話しておられたことを踏まえて、無理のない形を一緒に考えます。看取りの時期に近い方には、接種を見送るという選択もあります。
すでに新型コロナにかかったことがあります。接種は必要ですか。 感染後の再感染を防ぐ力は時間とともに下がり、1年以上たつとほとんどなくなることが報告されています。かかったことのある方にも接種をおすすめします。急性期から回復したあとに接種できますが、最近感染された場合は3か月ほど空けることもできます。
ワルファリンや抗血小板薬を飲んでいます。 内服を続けたまま接種できます。接種後に少し長めに押さえて止血を確認します。皮下に内出血が出ることがありますが、通常は自然に吸収されます。
これまで一度も接種していませんが、1回でよいのですか。 12歳以上の方は、過去の接種歴にかかわらず今シーズンは1回です。
まだ訪問診療を受けていませんが、訪問して接種してもらえますか。 予防接種のみの訪問は行っていません。通院が難しくなっている状況であれば、まずは訪問診療のご相談としてお電話ください。お住まいの場所やご病状をうかがったうえで、お受けできるかをご案内します。
ご相談・お問い合わせ
接種のご希望、費用の免除、体調が不安なときのご相談まで、いつでもお電話ください。
TEL 092-577-9738(24時間対応)
こもれび在宅診療所®は、福岡市および近隣市町の一部を訪問エリアとする、24時間対応の在宅医療専門の診療所です。記載の費用と実施期間は福岡市の制度に基づいています。制度の内容は変更されることがありますので、最新の情報はお問い合わせください。

