こもれび在宅診療所では、訪問診療を受けておられる患者さんに、ご自宅や施設でインフルエンザの予防接種を行っています。接種のために外出していただく必要はありません。
在宅療養中の方にこそ、接種をおすすめします
インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行し、高熱や強い倦怠感に加え、肺炎を合併して入院に至ることがあります。とくにご高齢の方、心臓・肺・腎臓に持病のある方、寝たきりの方では、一度の発熱が体力や嚥下の力を大きく落とし、そのまま元の生活に戻れなくなることも少なくありません。
予防接種は発症を完全に防ぐものではありませんが、重症化と入院を減らす効果が報告されています。ご本人の負担を減らし、ご家族の介護をこれ以上重くしないための備えとして、毎シーズンの接種をおすすめしています。
接種の効果はおよそ2週間で現れ、4〜5か月続きます。流行の前、10月から12月中旬までの接種が理想的です。
こもれびで接種する利点
- 通院の必要がありません。 定期訪問の際にそのまま接種します。送迎や待ち時間はありません。
- いつもの主治医が、体調をみたうえで判断します。 その日の熱や全身状態、内服薬との兼ね合いを確認してから接種します。抗凝固薬を飲んでおられる方の止血にも配慮します。
- 新型コロナワクチンと同時に接種できます。 ご希望の方は、左右の腕に1本ずつ、同じ日に接種できます。訪問の回数が増えません。
- 接種後も24時間つながります。 夜間に発熱したときもお電話いただけます。
対象と料金
訪問診療を受けておられる患者さん
福岡市の定期予防接種の制度に沿ってご案内します。
| 区分 | 自己負担額 |
|---|---|
| インフルエンザ(福岡市 定期接種) | 1,500円 |
| 新型コロナ(福岡市 定期接種) | 8,000円 |
対象 接種日に65歳以上の方、または60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能、もしくはHIVによる免疫の機能に障がいのある方(身体障害者手帳1級相当)。
実施期間 2026年10月1日から2027年3月31日まで。
負担金の免除 生活保護を受けておられる方、市県民税非課税世帯の方などは負担金が免除されます。接種当日に証明書類をお示しいただく必要があり、後日のお申し出では払い戻しができません。該当しそうな場合は、あらかじめ訪問の際にお知らせください。
上記の対象に当てはまらない方、福岡市以外にお住まいの方は、費用や助成の内容が異なります。個別にご案内します。
以下の予診票を事前に印刷しご記載いただくか、訪問診療時に持参する予診票へのご記載をお願いします。
上記以外の方(任意接種)
| 区分 | 費用 |
|---|---|
| インフルエンザ予防接種(任意接種・13歳以上) | 3,500円(税込) |
- 任意接種は健康保険が適用されない自由診療です。表示の金額が全額ご負担となります。
- 完全予約制です。お電話でのみ受け付けています。
- 訪問診療を優先しているため、ご用意できる枠はごく限られています。ご希望に沿えない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- ワクチンの入荷状況により、受付を終了することがあります。
接種までの流れ
訪問診療の患者さん
- お申し出ください。 訪問の際に「今年も打ちたい」とお伝えいただければ結構です。お電話でも承ります。10月に入ると当院からもご案内します。
- 予診票をお渡しします。 接種日までにご記入ください。ご本人の記入が難しい場合はご家族の代筆で差し支えありません。わからない欄は空欄のままで結構です。当日に一緒に確認します。
- 定期訪問のときに接種します。 体温と全身状態を確認したうえで上腕に接種します。37.5度以上の発熱があるときや体調が優れないときは次の機会に見送ります。腕を出しやすい服装でお待ちください。
- 接種後の経過をみます。 気になる症状があれば、時間帯を問わずお電話ください。
任意接種をご希望の方
- お電話でご予約ください。(TEL 092-577-9738)枠に限りがあるため、ご希望の日時に添えないことがあります。
- 予約した日時にお越しください。 予診票は当日お渡しします。
- 接種後、15分から30分ほど様子をみてからお帰りいただきます。
副反応について
- 接種した部分の痛み、赤み、腫れが最も多く、多くは2〜3日でおさまります。
- 発熱、頭痛、倦怠感、寒気などが起こることがあります。
- まれに、アナフィラキシー、じんましん、呼吸困難などの重い副反応が起こることがあります。接種後に息苦しさや全身のじんましんが出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 次のような方は、接種の前に必ずお申し出ください。明らかな発熱がある方、重い急性疾患にかかっている方、過去にインフルエンザワクチンでアナフィラキシーを起こしたことがある方、卵によるアレルギー症状が強く出たことがある方。
よくあるご質問
寝たきりで、意思の確認が難しい状態です。接種できますか。 ご家族や後見人の方と相談のうえで判断します。ご本人にとっての利益と負担、これまでの療養の経過やご本人が元気なころに話しておられたことを踏まえて、無理のない形を一緒に考えます。看取りの時期に近い方には、接種を見送るという選択もあります。
新型コロナワクチンとの間隔はどのくらい空けますか。 同時に接種する場合、間隔は不要です。左右の腕に1本ずつ接種します。別の日に接種する場合も、原則として何日空けるという決まりはありません。
卵アレルギーがありますが受けられますか。 多くの場合、接種は可能です。アナフィラキシーの既往があるなど、程度によって判断が変わりますので、これまでの症状を教えてください。
ワーファリンや抗血小板薬を飲んでいます。 内服を続けたまま接種できます。接種後に少し長めに押さえて止血を確認します。皮下に内出血が出ることがありますが、通常は自然に吸収されます。
まだ訪問診療を受けていませんが、訪問して接種してもらえますか。 予防接種のみの訪問は行っていません。通院が難しくなっている状況であれば、まずは訪問診療のご相談としてお電話ください。お住まいの場所やご病状をうかがったうえで、お受けできるかをご案内します。
ご相談・お問い合わせ
接種のご希望、費用の免除、体調が不安なときのご相談まで、いつでもお電話ください。
TEL 092-577-9738(24時間対応)
こもれび在宅診療所®は、福岡市および近隣市町の一部を訪問エリアとする、24時間対応の在宅医療専門の診療所です。記載の費用と実施期間は福岡市の制度に基づいています。制度の内容は変更されることがありますので、最新の情報はお問い合わせください。

